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pyrostyle14
暗い女
2008年 10月 26日 (日) 19:09 | 編集
SPAWN

私が以前住んでいたアパートの部屋は、外廊下を行った突き当りにあった。
毎朝会社に行くとき、隣室の女が台所に立っているのが目に入った。
「おはようございます」
女はボーっとした視線を向けるだけで口も動かさない。
<変な人・・・>
そう思いながらも翌日また目が合うと私は自分から挨拶していた。
またも無視。
私の部屋はどうしてもその人の部屋の前を通らないといけないので無視するのもいやだった。
あるとき、女の部屋の前に菊の花束が並べてあった。
―なんだろう、これ。
深夜、突然ドアが乱暴に叩かれた。
「誰ですか?」
いつでも警察に連絡ができるよう携帯片手に出てみたが、誰かいる様子はなかった。
酔っ払いのいたずらかもしれないな・・・。
そう思って振り返った途端、ゴンッと何かにぶつかった。
スカートがあった。
見上げると隣室の女がぶら下がっていた。
<オハギョウ>
ひねるように伸びた首を震わせ、女の声が聞こえた。
私は失神した。

後で聞いたら、あの女の人は台所で首を吊っていたらしいんですね。
死後三日経っていたそうです。

私は死人に挨拶していたんです・・・。


SPAWN


ISBN4-8124-1498-9 CO176 P132~P134「暗い女」




写真:SPAWN (ISSUE 30 COVER ART)



Comment
この記事へのコメント
部屋のスポーン達、地震が起きたら頭に刺さりそうなので、移動をお願いします。あのプラスティックは痛いよ~!
2008/ 10/ 27 (月) 19: 21: 57 | URL | アルバム5冊はつらい # -[ 編集 ]
やっぱリスクは付きものでしょ(笑)
2008/ 10/ 27 (月) 22: 14: 47 | URL | 14 # -[ 編集 ]
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